省エネ住宅の基本!断熱と遮熱、そして自然素材でつくる快適な住まい2025年5月14日(水)
― 自然の力を活かし、エアコンに頼りすぎない暮らしへ ―
木々の緑がいよいよ濃くなり、日差しに夏の気配を感じ始める5月。
この季節の移ろいは、美しい一方で「今年の夏もまた猛暑になるのでは?」という不安もよぎります。
そんな今こそ見直したいのが、住まいの「断熱」と「遮熱」という考え方。そして、それを支えるのが自然素材を活かした家づくりです。
今回は、断熱と遮熱の違い、エネルギーを効率よく使って「夏を快適に、冬は暖かく」過ごすための方法をお伝えいたします。
断熱とは
断熱とは屋内外の熱の移動を抑えることで、室温を安定させる仕組みです。
断熱性能が高ければ、冷暖房の効率もアップし、体にかかる負担も減ります。「魔法瓶のような家」と言われる所以ですね。
四国建設では、外気から家を守る断熱材に、自然素材である「炭化コルク」を採用しています。
◆炭化コルクという選択
断熱材というと、一般的にはグラスウールやウレタンなど、石油由来の工業製品が多く使われています。
しかし、それらは施工時に有害な粉塵が出たり、経年劣化によって断熱性能が落ちてしまうこともあります。
一方、炭化コルクは天然のコルク樫の樹皮を高温で焼成・圧縮してつくられた、100%自然素材の断熱材。
接着剤も化学物質も使っておらず、焼くことでコルク自身が持つ樹脂分(サブリン)によって自然に固まるという、まさに素材そのものの力を活かした断熱材です。
・優れた断熱性と防音性
・湿気を吸放出する調湿性能
・防虫・防カビ効果もあり、シロアリに強い
・長寿命で、メンテナンス性にも優れる
これほど多機能な素材が、自然の恵みだけでできているという事実には、正直驚かされます。
遮熱という“夏への備え”
断熱と並んで、これからの季節に重要なのが「遮熱」。
これは太陽からの熱(赤外線)を室内に入れない工夫であり、特に屋根や外壁、窓まわりで大きな差が出ます。
遮熱塗料や遮熱ガラス、庇の設置や軒の深さなど
設計段階から工夫を凝らすことで、真夏でもエアコンに頼らない心地よい室内環境を実現できます。
また、最近ではデザイン性を重視した「黒い家」が人気を集めていますが、実際の表面温度は白に比べて10℃以上も高くなることも。
デザインの美しさも大切ですが、そこに暮らす人の体感温度、熱中症リスク、冷房効率の悪化など、実生活への影響も考慮すべきポイントです。
自然素材の力で、調湿と快適を両立する
断熱や遮熱の性能を最大限に引き出すのが、漆喰や無垢材といった自然がもつ力を利用した建築素材です。
◆漆喰
呼吸する壁とも言われ、湿気が多い日は吸い、乾燥した日は放出してくれる優れた調湿性能を持ちます。
さらに、カビやウイルスの発生を抑制し、空気中のニオイも分解する力があります。
白く明るい見た目は、光の拡散性にも優れ、室内の明るさアップにも貢献します。
◆無垢材
無垢の木材は、肌触りや香りの心地よさはもちろん、湿度をやわらげる天然の空気清浄機のような存在。
合板と違って化学接着剤を使わず、シックハウスのリスクも抑えることができます。
機械に頼らず、自然と調和して暮らす知恵
便利さや最新技術も素晴らしいものですが、それだけに頼るのではなく、 自然の仕組みや素材の力を活かすことこそ、これからの本質的な省エネ住宅ではないでしょうか。
エアコンの電源を入れる前に
「この家、風が抜けて涼しいね」「なんだか空気がやわらかい」と感じられる。
そんな一軒を、私たちは自然素材と丁寧な設計で目指しています。
未来の暮らしは、今の選択からはじまる。
炭化コルクの断熱、漆喰の壁、無垢の床。
自然素材で包まれた住まいは、静かで快適で、なにより心と体がゆるむ空間です。
四国建設は、住まいの本質を見つめながら、これからも「本当に心地よい家」をつくり続けてまいります。
四国建設が手がける無添加住宅®では、お家づくりのプラン相談はもちろん、資金計画やローンについてもスタッフが丁寧にお答えしております。
相談会は参加費無料!ぜひお気軽にお問い合わせください!